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婚活応援コラムVol.14

恋愛映画「Notting Hill」で恋愛勉強!

Chapter1 大先輩のアドバイス                               今日(3日)のYahoo!ニュース に「SPA!」配信で、「マリーミー」の植草さんの記事が載っていました。婚活がなかなかうまくゆかない男性の相談について、原因を分析された後、植草さんのその男性へのアドバイスは「恋愛映画を観て勉強すべし。」とのことでした。(SPA!」の元ネタは「植草美幸の恋愛・結婚相談」)

 

 

Chapter2 恋愛映画「Notting Hill」の中の好きなセリフ                             

そのセリフの場面                                 お互い惹かれあいながらすれ違い、なかなか決心がつかない2人の物語の終盤、映画スター、アナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)の、一人の女性として付き合ってほしいという告白を断ったバツ1さえない本屋のウィリアム・タッカー(ヒュー・グラント)。        告白を断ったタッカーは、閉店した、友人トニー(リチャード・マッケーブ)のイタリアンレストランで友人達と妹ハニー(エマ・チェンバース)に、アナ・スコットの付き合ってほしいという申し出を断ったことを報告し、友人たちに断ってよかったかと尋ねます。このイタリアンレストランがそのセリフが出てくる場面です。

 

お互い惹かれあっているのに、タッカーがアナの告白を断った理由                        タッカーはアナの告白を受ける前日に、しばらく付き合いが途絶えていたアナが、イギリスで映画撮影中であることを知り、アナに会いに行きます。アナは、タッカーに話したいことがあるので、撮影が終わるまで待っていてほしいとタッカーに告げます。この時アナはのアナの表情は最初は戸惑い、決心そして不安と変わってゆくようでした。                                      撮影スタッフは、タッカーがアナの親しい友人であることを知り、アナのマイクにつながったイヤフォンを渡します。アナは撮影の休憩中に、共演俳優からタッカーとの関係を尋ねられた時に、自分のタッカーに対する決意を、その共演俳優に覚られないようにするtめ「誰でもない、過去の人よ。何しに来たのかわからない」と動揺した心を押し隠すかのように語ります。それをイヤフォンで聞いたタッカーは撮影現場を後にします。

 

タッカーが、アナの告白の真意を考えるようになる布石が配置されています                そのイタリアンレストランで、友人達や妹が、タッカーを気遣って「大した女じゃない」「女優なんてみんなヘビよ」「縁のない女だよ」「ベジタリアンを信じるな」と、口をそろえて、告白を断ったことが正解だと言います。その次に、タッカーがアナの告白をアナの真意だったと理解できなかったこと、アナの告白を断ったことが過ちであったこと、に気づくための「キー」がいくつか用意されます。その最後のキーが私が一番好きなセリフです。

 

一つ目のキー                                  このレストランのシーンそのものが第一の布石です。タッカーは、アナの申し出を断ったことが正しかったと確認したくて、友人達に報告し、意見を求めます。そのことは、タッカーが、アナへの思いを断ち切れていない、ということを暗示しています。

 

二つ目のキー                                  急用だと呼び出されてたタッカーの同居人スパイク(リス・エバンズ)が、イタリアンレストランに到着し、タッカーの妹ハニーから、タッカーがアナを振ったと聞かされ、タッカーに「お前はトンマで大馬鹿だ」といいます。

 

三つ目のキー                                  タッカーを振ってタッカーの親友マックス(ティム・マッキンリー)と結婚したベラ(ジーナ・マッキー)が、アナが告白するときに持ってきて置いていったシャガールの絵を見て「その絵は本物じゃないんでしょ」といい、タッカー「たぶん本物だ」と返答します。

 

いよいよそのセリフ、最後のキー                               お膳立てができたところで、「彼女いない歴、思春期から」の株屋役のバーニー(ヒュー・ボネビル)が発した「本音の言葉」が、タッカーの心の変化を、ダメ押しします。

バーニー「お前と付き合いたいって?」

タッカー「Ya」

バーニーステキだよ

タッカー「What?」

バーニーだってそうだろ、相手が誰であれそう言ってくれるなんて

 

タッカーは、アナのほんとうの気持ちを理解できなかったことに気づく                        それを聞いて、タッカーは、告白されたときのことを振り返り「女優だからきっと得意だろう、”セリフ”を言うのは・・・」とつぶやき「でも、こうも言っていた・・・」とアナの言葉を振り返ります。アナの言葉が「女優」としてではなく、「一人の女性として」のアナの言葉であったことに気づき「どうしよう、僕は間違いを犯した」と、告白を断ったことを後悔します。

 

エンディング                                  このシーンのあと、タッカーと友人達は協力して、アナが滞在していてリッツへ急行します。しかしアナはリッツをチェックアウトした後でした。リッツのホテルマン(ヘンリー・グッドマン)の粋な計らいで、タッカー達は、帰国前の記者会見がサヴォイ・ホテルで行われていることを知りサヴォイ・ホテルへ向かいます。ヘンリー・グッドマンがいい味を出しています。                                タッカーは、記者会見に潜り込み記者なりすまして、アナに質問し、タッカーが後悔していること、やり直すことはできないか、と質問しアナアナはそうしたいと答えます。

 

 

Chapter3 恋愛映画としての「Notting Hill」の見どころ

タッカーとアナの役柄                              タッカーは、バツイチで少し恋愛には少し及び腰になっている「傷つきやすい」イギリス人。タッカーは物語導入部の説明で、アナと知り合う前から「別世界の住人」と言っています。このアナに対する考え方は物語を通じてタッカーとその友人に貫かれています。             アナは、映画スターのアメリカ人ですが「一貫してタッカーに魅かれる一人の女性という役柄です。                                  物語の全体を通して、アナはタッカーに好きだというシグナルを送り続けますが、アナが映画スターであることによるハプニングとタッカーの「傷つきやすい」性格、タッカーのアナは「別世界に住人」という意識もあって、なかなか二人の仲は進展しません。                                                     最初に決心して告白したのはアナでした。この時は1対1、タッカーがアナに告白をしたのは、記者会見場。その告白は、当然マスコミで報道されます、アナにとっては映画スターのスキャンダルではなく恋の成就として、イギリスにとってはアメリカの大スターが、イギリス人男性と結婚してイギリスにとどまるという、祝福すべき出来事として。

 

たくさんある布石を探しても面白い                                     あとのシーンを暗示するたくさんの布石があり、それを見つけてみても面白い映画です。とにかく布石がたくさんあります。

 

人生は思うようにいかない                                  この映画には「人生は思うようにいかない」ということが物語の一つのモチーフになっているようです。                                 タッカーが好きだったベラは親友のマックスと結婚し、ベラは結婚後階段から転落して車いす生活になりました。ベラに振られて結婚したタッカーは妻にインディ・ジョーンズ似の男と駆け落ちされました。経営する本屋もうまくいっていません。株屋のバーニーは昇進から取り残され、物語終盤ではクビになります。建築家をやめてイタリアンレストランを始めた友人トニーは1年で店をたたむことになりました。タッカーの妹ハニーは仕事も大変だし、なかなか結婚相手に恵まれません。

                              

人生は思うようにいかないけれど、友人とユーモアがあればやってゆける                          物語冒頭のタッカーとアナ、友人達が集まったハニーのバースデイパーティの最後にブラウニーが出てきます。ブラウニーを食べながらマックスはアナに「君を見ていると、俺たち英国人は成功にはほど遠いって思うよ」と言います。「情けない」と合いの手が入り、再びマックスは「そうでもない、むしろ誇るべきかもしれない。最後のブラウニーを褒美にやる。最もみじめな奴に」ということで最後のブラウニーをかけた「みじめ競争」が始まります。                                      「みじめ競争」でベラは語ります「私は一日中車いすでぶつかりながら動いている。障害だけでもつらいのにタバコもやめたわ、大好きだけど・・・それに、私たちには子供ができない」「それが人生よ」「でもそれなりに幸せよ」。マックスはそう語るベラを静かに見つめます。                                      またベラは、友人トニーがイタリアンレストランを閉店する時の友人の集まりでこんなことも言っています「トニー、気を悪くしないでね。考えれば考えるほど、人生って理不尽だわ、うまくいくことも、いかないことも。運がいい人もいれば、一方では・・・」                       思うようにいかない人生を生きつつ、友人達と少しのユーモアをもって苦難を分かち合うことで、思うようにならない人生を生きてゆく姿が描かれています。                    ベラの言葉は、双方とも、友人たちの集まりで語られたこと、物語の導入部でタッカーがNotting Hill の説明として「近くには友達もいる」と言っていることや、物語導入部で少し自虐的ではあるものユーモラスにNotting Hill を紹介していることからも「友達」と「ユーモア」は大事なモチーフになっていると推測できます。Notting Hill という映画を簡潔に説明するならば、アナとタッカーの、住む世界の違いを乗り越えた恋愛と友達との交流を描いた映画、ということになりそうです

 

ベラとマックスは幸せな夫婦として描かれ、タッカーとアナの未来を暗示                           ベラとマックスは、主要登場人物の中で唯一の既婚者です。思うようにいかないくても、お互いを支えあって幸せに生きる夫婦像のシンボルとなっているようです。先にあげたベラの「みじめ競争」のマックスに向けたと思われる言葉のほかにも、それを暗示するシーンがいくつかあります。                              アナとの縁がいったん切れたと思われてタッカーが落ち込んでいるとき、マックスは知り合いの女性を自宅に招いてタッカーに紹介します。2人目の女性との食事中、ベラはそっとマックスに手延ばし、手を握る姿が描かれています。3人目の女性との食事会が終わって、タッカーがマックスの家に泊まることになり、就寝時にマックスはベラを車椅子から抱き上げて(いわゆるお姫様抱っこです)和やかに話しかけながら階段を上り寝室へと連れてゆきます。物語の終盤、タッカー達がアナの宿泊ホテル、リッツへマックスの車で向かうとき、ベラは車に乗り込みませんでしたが、それに気づいたマックスは、半ば強制的にベラを抱き上げて車に乗せ、車いすをたたんで車に乗せます。ベラを同行したことで、ベラの車いすという境遇とベラの機転により、タッカーはサヴォイ・ホテルで記者会見場に入ることができます。                                    思うようにならない人生の中でも、協力し合って幸せに生きるベラとマックスの夫婦像を描くことで、タカーとアナの恋の行き先を暗示する役割を荷わせているいるように思います。

 

タッカーは思うようにならない人生の側の人間として描かれ、一方アナは・・・         すでに書きましたが、この映画の主要な登場人物は「思うようにならない人生」を生きています。物語冒頭ではユーモラスではあるものの自虐的に、Notting Hill やそこに暮らす人々の描写が挿入されています。                          タッカーは、「思うようにならない人生」の側の人間として描かれ、そしてイギリス人です。一方アナは、映画の大スターであり「思うようにならない人生」とは対極の世界にいる人間として登場し、そしてアメリカ人です。                   物語が進展するつれ、アナには女癖の悪い映画スターである恋人がいること、別れたい気持ちはあるものの別れればスキャンダルとなり追い掛け回されるてしまうので、マスコミ対策上付き合っていることにせざるを得ないことや、過去の隠しておきたいヌード写真が新聞に掲載されたりとか「思うようにいかない」ことがたくさんあることが次第に明らかになってゆきます。                               アナの「思うようにいかない」ことは、まず最初にバースディパーティで「みじめ競争」に加わって告白することから始まります。厳しいダイエットや整形の話、男運が悪いこと、演技が下手なことがばれて、将来は忘れ去られるだろうという不安などです。映画スターとしてのアナであれば「みじめ競争」は加わらないでしょう。タッカーに魅かれていなければそもそもタッカーの妹ハニーのバースディパーティに参加しません。アナはタッカーへの思いから、タッカーの友人たちに「映画スター」としてでなく、友人として認めてもらうため「みじめ競争」に加わったと考えるのが妥当です。                                  アナは一貫してタッカーに魅かれ「愛してほしい」というシグナルを送り続けています。アナが滞在しているホテルの部屋へ来るよう誘ったのもアナですし、過去のヌード写真が暴露されて助けを求めたのもタッカーなら、ベッドインもアナから誘っています、さらにリタ・ヘイワースの言葉を引き合いに出して、女優としての自分ではなく一人の女性として、あなたは愛してくれる?とも言っています。                  ジュリア・ロバーツは一貫して「恋する一人の女性」、スターだけれど「タッカーを慕い」「愛されたいと願う一人の女性」を演じています。                                          とらえ方を少し変えれば、アナは映画スターという自由にならない環境の中で(スターゆえのハプニングやスキャンダルが二人の仲を遠ざけます)、映画スターとしてではなく、一貫してタッカーに恋する一人の女性としてタッカーに接しているにもかかわらず、タッカーやタッカーの友達からは「住む世界が違う」人と思われつづけ、タッカーはアナの恋心に応じきれない煮え切らない男性、と言えます。それがタッカーの役どころ、と言ってしまえばそれまでなのですが。                              それでも、男性には、アナがタッカーの気持ちを確かめようと発するアナの言葉を理解することは、恋愛の勉強になるでしょう。食事をしているときアナをこき下ろしていた男性グループに、タッカーが、彼女も一人の人間だ、敬意を持つべきだ、といって抗議したことは、アナのタッカーに対する恋心をさら一歩進めたであろういことは、アナがその直後タッカーを部屋に誘うことから見て取れます。教訓的に言えば、男たるもの守るべき時は女性を守るべし、女性はそれに突き動かされる、といったところでしょうか。

 

イギリスとアメリカ                               また、これもすでに書きましたが、マックスがアナに「君を見ていると、俺たち英国人は成功にはほど遠いって思うよ」と言っています。バースディパーティに参加してくれた大スターに「君とは住む世界が違う」とは言えませんから、アナを称えながらも「君は成功したアメリカ人」、自分たちはその対極の「成功にはほど遠い」「思うようにならない人生」をかかえたイギリス人なんだよといい、暗に「君とは住む世界が違う」と、タッカーとのこの先の付き合いにくぎを刺したかったのかもしれません。これも伏線となり、閉店したトニーのイタリアンレストランでの、アナの告白を断ったタッカーへの友人たちの、断って正解だったとの、なぐさめの言葉へとつながります。                                            でも私には、マックスの言葉は、マックスの心情という面もありつつも、映画を作る側が言わせたかった言葉なのではないか、との気持ちもあります。映画制作時の1999年はイギリス経済がさほど悪いというわけでもなかったようですが、イギリスは大英帝国でもなく、かつての植民地であったアメリカと対比すれば、イギリス人の心の底にあるアメリカ人に対する素朴な感情だったのではないか、とも感じます。                        それでもマックスは先の言葉に続けていいます「でもない、むしろ誇るべきかもしれない。最後のブラウニーを褒美にやる。最もみじめな奴に」とかなりアイロニックに言い、「成功にはほど遠くても、俺たちは俺たちでささやかに助け合いながらやってゆくよ、それが俺たち生き方さ」とアナに対する当てつけとも、それが俺たちイギリス流さ、ともてとれるかのような発言をしています。                       アナは「みじめ競争」からは除外されていましたが、アナは自ら「みじめ競争」参加しました。アナは「成功したアメリカ人」から「みじめなイギリス人」の仲間になることをこの時点ですでに選んだといえます。それはエンディングに収れんされます。                  さらに、エンディングには強力な伏線があります。タッカーはアナに古典に挑戦すべきだといいJ.オースティンやH.ジェイムズを挙げ、その後アナはオスカーを取り次の作品として、イギリスでH.ジェイムズ原作の映画(タッカーがアナの告白を断る原因となったシーン)に出演します。強力な伏線とは何か、と言えばそれは、H.ジェイムズがニューヨークに生まれ、後にロンドンに居を構えて亡くなるまでロンドンに住み続けたことです。          タッカーがアナへの告白を成功させた記者会見は、アナのアメリカへの帰国直前のものでした。タッカーからアナへの告白のあと、アナはいつまでイギリスに滞在しますかというすでに回答した記者からの質問を、再度質問させて「永遠Indefinitely」と回答します。この言葉で、2人の「永遠」の結合、結婚によって「住む世界の違い」「成功にほど遠いイギリス」というモチーフは解消して物語は完結します。

 

少し古い映画です                                  少し古い映画(1999年)なので、会話の内容が「当時の基準」で作られている、という部分もありますが、今の基準でもプライベートな会話であれば許容されるのでは、というレベルです。

 

次回の「恋愛映画」で勉強!は 何にしよう?                    ジェーン・オースティン「プライドと偏見」が手元にあります。オースティンの「いつか晴れた日に」は、好きすぎて何回もみてダメになってしまいました。それとも「鳩の翼」(Notting Hill に出てきます。)にしようか、これはコラムにするのが難しそうだ・・。

 

2024.2.6追記                                  今日は休業日なので、映画を観よう・・・「いつか晴れた日に」続いて「プライドと偏見」も「鳩の翼」も再生不能になってしまいました・・・。何か次の候補を考えます。

 

次の映画の候補                                「理想の結婚」(AnId Ideal Husband)                           「眺めのいい部屋」(a room a view)                             「プライドと偏見」(PRIDE&PREJUDICE)                           「あなたに会えるその日まで・・・」('til there was you)

 

結婚相談所にふさわしい映画?                              「普通じゃない」(a life less ordinary)は、全く違った環境にいる2人が、かなり激しい道のりを経て結ばれる物語。誰が2人を結びつけたかは、最後で明らかにされます。                                   

 

映画「Notting Hill」[邦題:ノッティングヒルの恋人] (字幕)松浦美奈さん訳引用。

 

 

 

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